2Dオブジェクトの回転をQuaternionで実装【Unityメモ】

今回はUnity2Dでオブジェクトの回転を「Quaternion」で実装してみます。

はじめに

Unityのバージョンは2021.3.14f1です。

スクリプトでQuaternionを利用してオブジェクトを回転してみます。

実装開始

簡単にオブジェクトを作成し、スクリプトを作成していきます。

オブジェクトの作成

まずは「2D Object」→「Sprites」→「Square」を追加。

オブジェクトのRotationのZ値を変更するとオブジェクトが回転します。

シーンを3Dにして数値を変えると、どこを軸にオブジェクトが回転しているか分かりやすいです。

2Dの場合、Zの値を変化させてオブジェクトを回転させます。

スクリプトで実装

下記のスクリプトを作成してオブジェクトにアタッチすると、インスペクター画面で値をセットしたのと同じになります。

using UnityEngine;

public class RotateSample : MonoBehaviour
{
    void Start()
    {
        transform.rotation = Quaternion.Euler(0, 0, 45);
    }
}

徐々にオブジェクトを回転させる場合は、下記の様なスクリプト。

using UnityEngine;

public class RotateSample : MonoBehaviour
{
    private float _rotateSpeed = 100f;
    private float angle;

    private void Update()
    {
        angle += _rotateSpeed * Time.deltaTime;
        transform.rotation = Quaternion.Euler(0, 0, angle);
    }
}

実行すると下記のような感じでオブジェクトが回転します。

目標に照準を合わせる

次に目標に照準が合うようにオブジェクトを回転させてみます。

Squareオブジェクトの配下にもう一つSquareオブジェクトを追加、スケールを変更して下記のような形にします。

次にターゲットを作成。「2DObject」→「Sprites」→「Circle」を追加。

適当に位置を変更して下記のような感じにします。

スクリプトを変更

下記のようにスクリプトを変更します。ターゲットに向かって回転させます。

using UnityEngine;

public class RotateSample : MonoBehaviour
{
    [SerializeField] private Transform target;

    void Update()
    {
        Vector2 relativePos = target.position - transform.position;

        transform.rotation = Quaternion.FromToRotation(Vector3.up, relativePos);
    }
}

ターゲットをパラメーターでセットします。

実行して、下記のようにターゲットを動かすと、ターゲットに照準が合います。