UnityのLineRendererを利用して、点線を描いてみます。点線だけでなく好きな画像の線を引くこともできます。
はじめに
Unityのバージョンは2021.3.14f1です。
マウスで線を描くのを下記で紹介しています。今回はマウスでクリックした位置への線を点線で書いてみます。
周りに余白のある、下記画像を利用しています（実際に利用しているのは白色です）。
実装開始
まずは動作を確認してからスクリプトで実装していきます。
オブジェクトの作成
Hierarchyで「2DObject」→「Sprites」→「Square」を追加して、名前をPlayerに変更します。
配下に「CreateEmpty」で空オブジェクトを追加。名前を「Line」に変更して、AddComponentから「LineRenderer」を追加します。
LinerendererのPositions、Widthを下記のように変更します。
まずは、この線を点線に変更していきます。
点線マテリアルの設定
用意した点画像をUnityに取り込みます。Inspector画面でWrapModeで「Repeat」を選択します。
Projectフォルダ内で「Create」→「Material」を追加します。名前はPointLineにしておきます。
MaterialのInspectorにあるAlbedoに点の画像をセットします。
Shaderを「Sprites/Default」に変更します。
LinerendererのTextureModeを「Tile」に変更して、マテリアルを作成したPointLineに変更します。
画像が伸びたようになっているのはWidthを0.5にしたためです。TextureScaleのXを2にすると元画像の比率になります（「Width」×「TextureScaleX」=1にします）。色も分かりやすく変更しておきます。
これで点線が作成できました。画像を変更することで、好きな線を描くことが出来ます。
スクリプトの作成
マウスでクリックした位置まで線を引いてみます。下記のスクリプトを作成します。
using UnityEngine;
public class LineManager : MonoBehaviour
{
[SerializeField] private LineRenderer rend;
private void Start()
{
rend.enabled = false;
rend.positionCount = 1;
rend.SetPosition(0, transform.position);
}
void Update()
{
if (Input.GetMouseButton(0))
{
Vector2 mousePos = Camera.main.ScreenToWorldPoint(Input.mousePosition);
rend.enabled = true;
rend.positionCount = 2;
rend.SetPosition(1, mousePos);
}
}
}
マウスクリックした位置をLinerendererの2番目にセットしています。
Playerにスクリプトを追加して、パラメータのLinerendererをセットします。
実行すると下記のような感じになります。
点線や破線の場合、画像を用意するのではなくShaderを使う方法もありますね。