Unity|2Dの斜面を歩いて登るのを実装-slope-

Unity2Dゲームで斜面を歩いて登るのを簡単に実装していきます。

はじめに

「Unity 2022.3.14f1」バージョン、テンプレートは「2D」を選択しています。

キャラクターを左右に動かし、斜面を登るのを実装していきます。

実装開始

簡単にUIを作成してからスクリプトで実装していきます。

簡単なUI作成

Hierarchyで右クリック、「CreateEmpty」を追加。名前を「GroundGroup」にします。

配下に「2DObject」→「Sprites」→「Square」を２つ追加。名前を「ground1」、「ground2」にして位置とスケールを変更。BoxCollider2Dをアタッチします。

さらに、「2DObject」→「Sprites」→「Square」を追加。名前をPlayerにして位置とスケールを変更。「BoxCollider2D」と「Rigidbody2D」をアタッチします。

下記のような画面になります。白い四角が道、緑色の四角がプレイヤーです。緑色を動かして坂を登らせます

スクリプトの作成

まずはプレイヤーを左右に動かすスクリプト、下記のように作成します。キー操作で左右に動きます。

using UnityEngine;

public class PlayerMovement : MonoBehaviour
{
    [SerializeField] float PlayerSpeed = 5.0f;
    private Rigidbody2D _rb;
    private float _hori;

    void Start()
    {
        _rb = GetComponent<Rigidbody2D>();
    }

    void Update()
    {
        _hori = Input.GetAxis("Horizontal");
    }

    private void FixedUpdate()
    {
        _rb.velocity = new Vector2(_hori * PlayerSpeed, _rb.velocity.y);
    }
}

試しに動かしてみると、下記のように斜面で転がってしまいます。

転がらないように、Playerの「Rigidbody2D」のConstraintsのZを固定して回転しないようにします。

固定すると、下記のような動きになります。

BoxCollider2Dだと先っぽで衝突判定するのでコライダーのサイズを変えるか、CapsuleCollider2Dに変更すると良いかも。

また、斜面の角度が急な場合、キー操作をしていないと斜面を滑り落ちます。急斜面でも、その場にとどまりたい場合は、下記のような感じにスクリプトを変更します。

using UnityEngine;

public class PlayerMovement : MonoBehaviour
{
    [SerializeField] float PlayerSpeed = 5.0f;
    private Rigidbody2D _rb;
    private float _hori;

    void Start()
    {
        _rb = GetComponent<Rigidbody2D>();
    }

    void Update()
    {
        _hori = Input.GetAxis("Horizontal");

        if (_hori == 0)
            _rb.constraints = 
                RigidbodyConstraints2D.FreezePositionX | RigidbodyConstraints2D.FreezeRotation;
        else
            _rb.constraints = RigidbodyConstraints2D.FreezeRotation;
    }

    private void FixedUpdate()
    {
        _rb.velocity = new Vector2(_hori * PlayerSpeed, _rb.velocity.y);
    }
}

キー操作をしていないときはX軸を固定してプレイヤーが滑り落ちないようにしています。試しに動かしてみると下記のような感じに。