IPアドレスというのは多少コンピュータを知っている人なら何となく聞いたことがある言葉だと思います。簡単に言うとインターネット上の住所みたいなものですね。今回はIPアドレスとセットとなっているポート番号とは何か、簡単に確認していきます。
ポート番号の基本
データを通信するときは通常IPアドレスとポート番号がセットで送信・受信されます。簡単に言うと、IPアドレスが住所、ポート番号が部屋番号ですね。マンションに住んでいる人に郵便を送る場合、住所だけでは正しく届かないですよね。それと同じようにデータ通信ではIPアドレスとポート番号が必要って感じです。
ポート番号とは
ポート番号を簡単に言うと部屋番号ですが、具体的にはどういうものか。例えば、今見ているインターネット通信(HTTP,HTTPS)にもポート番号が必要です。省略されているため、意識することは少ないですが、基本的にはHTTPが80番、HTTPSが443番が使用されています。
他にも一般的に使用されるポート番号はいくつか決まっており、通信する時にポート番号を指定することで利用できるようになります。
ポート番号でわかること
通信を行うプログラムはポート番号を指定します。つまり、ポート番号から「通信で利用しているサービス(ソフトウェア)」を知ることが出来ると言えます。
ポート番号はITパスポート試験でも出題される基本知識
ポート番号はITパスポート試験でも出題される基本的なIT知識です。
ITパスポート試験での過去の出題例
R2.秋の問67で出題された例を見てみます。
出題.
TCP/IPにおけるポート番号によって識別されるものはどれか。
回答選択肢.
- LANに接続されたコンピュータや通信機器のLANインタフェース
- インターネットなどのIPネットワークに接続したコンピュータや通信機器
- コンピュータ上で動作している通信アプリケーション
- 無線LANのネットワーク
簡単な解説
ネットワーク(LAN)に繋がる機器には基本的にMACアドレスという識別番号が割り当てられています。そのMACアドレスでLANインタフェースを識別します。
IPネットワークに接続したコンピュータや通信機器はIPアドレスで識別します。
無線LANのネットワークもIPアドレスで識別されますね。
ということで正解は「3」です。