PDCAサイクルをしっかり回そう。IT分野以外でもこんな言葉を聞くケースがあります。今回はそんなPDCAについて改めて簡単に確認していきます。内容はごく当たり前のことです。
PDCAサイクルの基本
打ち合わせや資料などでよく聞く、見る言葉の一つに「PDCA」というのがあります。「しっかりPDCAを回していきます」なんて決まり文句のように使っていたりするのも見かけます。
PDCAサイクルとは
PDCAとはそれぞれPlan(計画)、Do(実行)、Check(検査)、Act(処置)の略です。簡単に言うと「計画を立てる」、「計画を元に実行」、「実行が計画通りか検査」、「検査結果をもとに改善処置を行う」ことです。なんてことはないです、業務を正しく行うために昔から行っているであろう、ごくごく当たり前の事です。
PDCAの今後について
このPDCAサイクルは「古い」、「これから他に代わる」という言葉もよく聞くようになりました。様々な新しい言葉も聞きますが、まだまだPDCAサイクルから置き換わっていないというのが現状です。PDCAサイクルは昔からある当たり前の方法なので、この先も他の方法論がたくさん出てくるでしょう。
PDCAはITパスポート試験でも出題
PDCAサイクルはITパスポート試験でも出題される基本的なIT用語です。令和元年秋の試験では2問出題されています。
ITパスポート試験での過去の出題例
R1.秋の問48、問68では下記のような形で出題されています。
出題(問48)
サービスレベル管理のPDCAサイクルのうち,C(Check)で実施する内容はどれか。
回答選択肢
- SLAに基づくサービスを提供する。
- サービス提供結果の報告とレビューに基づき,サービスの改善計画を作成する。
- サービス要件及びサービス改善計画を基に,目標とするサービス品質を合意し,SLAを作成する。
- 提供したサービスを監視・測定し,サービス報告書を作成する。
簡単な解説
サービスを提供するのは「実行」のDoです。
結果の報告、レビューから改善計画を作成するのはPDCAサイクルのActです。
計画を基にSLA(合意書)を作成するのは計画段階のPlanです。
ということで正解は「4」です。
出題(問68)
1年前に作成した情報セキュリティポリシについて,適切に運用されていることを確認するための監査を行った。この活動はPDCAサイクルのどれに該当するか。
回答選択肢
- P
- D
- C
- A
簡単な解説
情報セキュリティではPlanで「情報セキュリティポリシの策定」、Doで「計画した対策を導入・実行」、Checkで「対策状況の監視・評価」、Actで「対策の見直し・改善」を行います。そのため、適切に運用されていることを確認するために監査を行うのはPDCAサイクルのCheckです。
ということで正解は「3」です。