オブジェクト指向とは何か、簡単にいうと「物に注目する」

ソフトウェア開発(コンピュータプログラミング)には様々な考え方や手法があります。今回は、その中でも分かりにくいと言われることのある「オブジェクト指向」について簡単に解説していきます。

オブジェクト指向とは

ソフトウェア開発(プログラミング)では様々なものが求められます。意図したように動くのが大前提ですが、それ以外にも「修正のしやすさ」、「保守のしやすさ」、「開発期間の短さ」など多くあります。それゆえ、様々な考え方が出てきます。

オブジェクト指向を直訳すると

オブジェクト指向(Object-Oriented)を日本語に直訳してみます。オブジェクトは「物」、オリエントは「方向」とか「注目」となります。つまり、「物に注目する」と言う感じですね。

オブジェクト(物)とは

基本的にプログラムは「データ(情報)」と「処理」で構成されています。オブジェクト(物)とは簡単にいうと「データと処理」が一体化したものです。

注目するとは

プログラムをする場合、何を中心に考えるかが重要です。データを中心に考える場合は「データ中心アプローチ」、処理を中心に考える場合は「プロセス中心アプローチ」。そして、オブジェクトを中心に考える場合が「オブジェクト指向」と言われます。

オブジェクト指向のメリット・デメリット

オブジェクト指向に限らずソフトウェアの開発手法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。もし、仮に完璧な手法があれば、それだけを使うはずですが、実際はそうではないです。

オブジェクト指向のメリット

オブジェクト(データ・処理)を一つの単位として作成します。オブジェクトを再利用することで「開発時間の短縮」、オブジェクト単位での修正・改造で「保守時間の短縮」が期待できます

オブジェクト指向のデメリット

メリットにつながる事ですが、オブジェクト同士の関連が太い場合、修正すると他のオブジェクトにも影響を与え、芋づる式でプログラムのあちこちに伝わり修正量が多くなります。また、再利用もしにくくなります。

この意識がないと見せかけだけの「オブジェクト指向」になってしまい、メリットが生かせなくなります。

オブジェクト指向はITパスポート試験でも出題される基本知識

オブジェクト指向はITパスポート試験でも出題される基本的なIT知識です。

ITパスポートでの過去の出題例

令和3年春の問41で出題された例を見てみます。

出題.

クラスや継承という概念を利用して,ソフトウェアを部品化したり再利用することで,ソフトウェア開発の生産性向上を図る手法として,適切なものはどれか。

回答選択肢

  1. オブジェクト指向
  2. 構造化
  3. プロセス中心アプローチ
  4. プロトタイピング

簡単な解説

構造化(構造化プログラミング)は、コンピュータプログラム上で処理の流れを明瞭化かつ平易化することです。「順次」、「分岐」、「反復」の3つ制御構造で処理の流れを記述すると認識されています。

プロセス中心アプローチは業務の手順や機能に注目した開発手法です。データ中心アプローチの対語として用いられます。

プロトタイピングは「試作」という意味です。開発の初期段階で試作品を作り、ユーザーに実際に触ってもらい、機能や操作性を確認して進める開発手法です。

ということで正解は「1」です。

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