イノベーションのジレンマとは何か、簡単に言うと「シェアを奪われること」

イノベーションのジレンマとは「イノベーション」(革新的な技術)でトップに立った企業が、その技術に固執しすぎた結果、さらに革新的な技術の企業にシェアを奪われることです。今回はこのイノベーションのジレンマについて簡単な解説していきます。

イノベーションのジレンマの基本

「イノベーション」と「イノベーションのジレンマ」は切っても切れないものです。どちらも企業経営に重要な理論です。

イノベーションとは

そもそも「イノベーション」とは一般的に「新しい技術の発明」という意味で使われることが多いですが、本来はそれだけでなく、新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、「社会的な変化」を起こすことです。

特に近年では革新的なIT技術で社会的な変化が起こることが多いです。

イノベーションのジレンマとは

イノベーションで巨大企業となった場合、その技術や商品が優れていると疑わないため、それを改良することのみに特化したことで、新たにイノベーションを起こした新興企業にシェアを奪われることです。

イノベーションのジレンマはITパスポートでも出題される基本知識

このイノベーションのジレンマはITパスポート試験でも出題される基本的なIT知識です。

ITパスポート試験での過去の出題例

R1.秋の問17で出題された例を見てみます。

出題.

イノベーションのジレンマに関する記述として,最も適切なものはどれか。

回答選択肢

  1. 最初に商品を消費したときに感じた価値や満足度が,消費する量が増えるに従い,徐々に低下していく現象
  2. 自社の既存商品がシェアを占めている市場に,自社の新商品を導入することで,既存商品のシェアを奪ってしまう現象
  3. 全売上の大部分を,少数の顧客が占めている状態
  4. 優良な大企業が,革新的な技術の追求よりも,既存技術の向上でシェアを確保することに注力してしまい,結果的に市場でのシェアの確保に失敗する現象

簡単な解説

消費する量が増えるに従い、徐々に満足度が低下するのは「限界効用逓減」です。簡単に言うと、空腹の時、一つ目のタコ焼きを食べるとおいしいと感じますが、10個目を食べたときは1個目より満足度が低い事です。

自社の新商品が自社の既存商品のシェアを奪ってしまうのは「カニバリゼーション」です。自社ブランド同士で競合してしまう、いわゆる「共食い」の事です。

売り上げの大部分が少数の顧客が占めているのは「パレートの法則」です。80:20の法則ともいわれ、売上の8割は顧客の2割が生み出しているというものです。例えば、スマホ課金ゲームの売上の大部分が一部の利用者によるものという感じです。

ということで正解は「4」です。

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