ダーウィンの海とは何か、簡単に言うと「環境適応の難しさを表現」

新技術を用いた製品は、実際に製品化・市場に流通するまでさまざまな障壁があります。数多くの新製品の影には、多くの失敗があります。今回は、事業として成り立つまでの壁の一つ「ダーウィンの海」について簡単に解説していきます。

ダーウィンの海とは何か

新技術を使った事業(製品化)までの道のりは長く、まずは「基礎研究」から始まります。その後、「応用研究」、「開発」を経て「製品化」にたどり着き、そこから「産業化」を目指します。当然、その道中で数々の問題点・障壁が出てきます。それらの障壁全般を指すのが「デスバレー」と呼ばれます。

フェーズごとの障害

技術経営の分野では、それぞれの難関をフェーズによって分類しています。

魔の川

はじめの難関は「研究」から「開発」の間に発生する難関・障壁です。これらは「魔の川」と呼ばれ、基礎研究を元に新事業・新プロジェクトを「立ち上げる難しさ」が表現されています。

死の谷

次の障壁は「開発」から「製品化」までに出てきます。実際に製品化するために部品などの調達、生産設備などの投資資金が必要となり、「失敗した時の痛手」の大きさ表現として「死の谷」と呼ばれます。

ダーウィンの海

最後が「製品」を「市場」に定着させる障壁です。既存製品や競合他社との競争、認知や購入の壁・評価など市場に定着する困難さを「ダーウィンの進化論に重ねた表現」として「ダーウィンの海」と呼ばれます。

ダーウィンの海はITパスポート試験でも出題される基本知識

ダーウィンの海はITパスポート試験でも出題される基本的なIT知識です。

ITパスポート試験での過去の出題例

令和2年.秋の問3で出題された例を見てみます。

出題.

技術経営における新事業創出のプロセスを,研究,開発,事業化,産業化の四つに分類したとき,事業化から産業化を達成し,企業の業績に貢献するためには,新市場の立上げや競合製品の登場などの障壁がある。この障壁を意味する用語として,最も適切なものはどれか。

回答選択肢

  1. 囚人のジレンマ
  2. ダーウィンの海
  3. ファイアウォ-ル
  4. ファイブフォース

簡単な解説

囚人のジレンマとは、協力した方が良い結果になることが分かっていても、「協力しない者が利益を得る状況では協力しなくなる」というジレンマです。社会的ジレンマとも呼ばれます。例えば、協力して値下げしない方が互いに得だが、協力せずに値下げをして利益を得る企業がいると値下げ合戦が始まる。といった感じです。

ファイアウォールとは、直訳すると「防火壁」ですね。不正なデータを火に例えて、それを通さない壁(ハードウェア・ソフトウェア)のことです。

ファイブフォースとは、ファイブフォース分析とも呼ばれ、5つの競争要因から、業界の構造分析をおこなう手法のことです。

ということで正解は「2」です。

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